
「建築パースのプロが進める3DCGソフト4選」で紹介した
3DCGソフト・「Cinema4D」をなぜ厳選したのかより深く掘り下げて紹介していこうと思います。
Cinema4Dの概要
ドイツのMAXON computer社による3DCG統合型ソフト。
モーショングラフィックスに強いとされていますが、AdobeAfterEffectsとの連携、Redshiftの統合やその安定性からハリウッド映画の中でも多数使われています。
国内の建築パース制作会社もよく利用しています。
弊社でもパースの約8割をCinema4Dにて制作しております。
ユーザー事例_建築
https://www.maxonjapan.jp/archives/worktype/architecture
厳選基準
価格


サブスクリプション制度を採用。
通常のプランは年間¥83,885円、月単位の契約で¥11,999円(それぞれ税別)になります。
無料の学生版は廃止され、年間¥7,779円での利用になります。
情報の豊富さ・学習のしやすさ
最近はユーザー数も増加し、書籍や使い方を解説する記事を見ることも増えてきました。
活発に情報発信されているのはツイッターなので、MaxonJapanさんのアカウントはフォローしておきましょう。
建築パースに特化したものは少ないですが、紹介する二冊の書籍は初心者には必須です。


建築パースに限って言えば、MaxonJapanさんのnote記事
「Cinema 4D建築パースセミナー」で紹介されているyoutube動画は見ておいた方がよいでしょう。
また、定期的に有料講座が東京で開かれております。(現在はコロナの影響で見合わせ)
講座テキストだけでも勉強になるのでリンクを確認してみてください。
素材の充実
「建築パースに利用できる3Dモデルがダウンロードできるサイト7選」で詳しく紹介しておりますが、3Dモデルやシーンの素材フォーマットは3dsMAXが一番、Cinema4Dが二番手です。
以前はMAX専用の気になる素材集が多々あったりしましたが、ここ最近ではC4D版も充実しているので
あまり気にならない程度になりました。
レンダリング画像の美しさ
フォトリアルといった面で評価するならば、3dsMAXには及びませんがとても綺麗なレンダリングが可能です。
もちろんサードパーティのレンダラー(V-rayやCorona)を利用した上ですが。
海外の方達が行う写真と見違えるような画像を作る用途でなければ、十分期待に答えてくれるソフトです。
将来性
GPUレンダーのRedshiftを統合してからユーザーの数が増えてきた印象です。
MAXやMAYAはBlenderの勢いもあってインディー版を設けて対策を講じましたが、C4Dはこのままの価格帯で勝負するのでしょうか。
新規のユーザーの取り込みには少し不安がありますが、
トータルのバランスを考えると3DCG統合ソフトの2番手として期待が持てると思います。
Cinema 4D まとめ
いいところ
ユーザー数がそこそこ多く、全く3DCGを知らない人でも学べる環境がある。
3Dモデルやシーンの素材は3dsMAXの次にカバー。
GPUレンダラーのRedshiftを利用できるプランがある。
突出した特徴は少ないがバランスの取れた統合型ソフト。
残念なところ
フォトリアル表現では3dsMAXに劣る。
RedshiftはNVIDIA必須なのでMacでは期待通りの使用はできない。
独断採点
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