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【初心者向け】Blenderとは?建築CGパース制作者目線で紹介

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    【初心者向け】Blenderとは?建築CGパース制作者目線で紹介

    「建築パース制作のプロが薦める3DCGソフト4選」で紹介した
    3DCGソフト・「Blender」をなぜ厳選したのかより深く掘り下げて紹介していこうと思う。

    1. Blenderとは?

    オランダ生まれのオープンソースの統合型3DCGソフト。
    以前は、無料であるがゆえ「初心者・学生用」のイメージが強かったが、2.8xアップデートで操作感が改善され、他のツールとの差がだいぶ小さくなった。今では有名プロダクションも利用している。

    単体でも十分強力だが、有料・無料のアドオン(機能拡張、プラグイン)も多数あり必要とあればツールを使う側がカスタマイズできるのも特徴である。

    2. 厳選基準について解説

    厳選基準となった5つの項目についてそれぞれ説明していく。

    2-1. 価格

    誰でも無料で利用できるオープンソース。これはとても大きい。
    習得段階でのコストがかからないのはとてもありがたい。無料だからといって機能制限のある廉価版のというわけでなく、ハイエンドソフトと同等の機能を利用することができる。

    2-2. 情報の豊富さ・学習のしやすさ

    最近では、ソフトの使い方を解説している色々な書籍が発売されている。
    建築CGを作る目的で構成されたものはないので、興味のある分野について説明してくれているものを選んで学ぶのがよいだろう。

    2-2-1. 解説書籍

    「入門Blender2.9 ~ゼロから始める3D制作~ 」

    Blenderの解説書は似たり寄ったりではあるが、選ぶときに気を付けておきたいことは対応しているバージョンである。大型アップデート以前のものによる解説のものは選ばないようにするべきだ。

    内容は、基本的な用語解説、ダウンロード・インストールからモデリング~レンダリングまで様々な機能の基本を解説している。

    カラーでの解説・ボリューム・価格を考えるとバランスがよいと思う。


    定価 : 2970円(本体2700円+税10%)


    書籍ではないが、Blenderの操作方法を解説したPDFファイルが公開されている。
    3Dモデリングソフト「Blender」の操作を0から学べる1,400ページの解説書が無償公開
    和歌山大学システム工学部の床井浩平准教授のツイートより、


    2-2-2. Webサイト

    Blenderに関する質問、情報交換、オンライン会などを行う無料コミュニティ「みんなのBlender」は参加しておくべきだ。

    主宰である映像クリエーター橘剛史氏のツイッターやYoutubeチャンネルも要チェックだ。



    Blenderを利用して建築パースを制作している有名どころは「Blender Guru」である。
    youtubeチャンネルはチェックしておこう。

    こちらの動画はとても参考になった。おすすめである。


    2021年2月26日追記
    こちらの記事で彼の運営している有料素材サイトPoliigon.comの特集をしている。
    >>「Poliigon.com」を建築CG制作者目線で紹介

    弊社ブログでは、3dsMaxによる住宅外観モデリングの方法を解説している。建築CG制作が目的ならば、確認しておくことをおすすめする。


    2-3. 素材の充実(マテリアル・3dモデル)

    3dモデル素材は今のところほぼないと思ってよい。形状をインポートしてマテリアルを自分で設定するかたちになる。

    「EVERMOTION」や「Viz People」では少しづつBlenderの素材が増えてきた。
    今後も確実に増えてくるはずだ。上記で紹介した「Poliigon.com」では、Blenderフォーマットに対応した3Dモデルが多数ある。

    詳細はこちらから
    >>「建築CG制作に利用できる3Dモデルがダウンロードできるサイト7選」


    2-4. レンダリング画像の美しさ

    サードパーティレンダラーのV-rayがBlenderでも利用可能。
    また標準で搭載されているレンダラー「Cycles」は、丁寧なレンダリングでフォトリアルな画を生成できるのが特徴。


    2-5. 将来性

    無料で利用できることから、今後もユーザー数を確実に増やしていくはず。
    期待度でいうと間違いなくナンバーワンだ。

    今後は、Blenderが3DCGソフトの中心になっていくと思われる。
    3dsMAXやMAYAのインディー版が出てきたように、ユーザー側にとってよい影響を及ぼしてくれることを期待している。

    3.Blender まとめ

    3-1. いいところ

    • 誰でも無料で利用できる
    • にもかかわらずハイエンドソフト同等の機能が利用できる
    • MacOSも対応している

    3-2. 残念なところ

    • サポートがない

    3-3. 独断採点

    0 価格
    0 情報・学習
    0 素材
    0 レンダリング
    0 将来性
    おすすめ度0

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