

前回記事「インテリアパースのモデリングを解説」の続きになります。
CoronaRenderを使用したカメラ・ライト・レンダリング設定を紹介していきます。
基本設定

レンダリング設定のレンダラータブより「Corona」を選びます。
設定しなければいけないところはそんなに多くありません。シンプルなのでご安心ください。

この「GI solver」の項目は開発者の方が選択することを推奨しています。(理由は不明です・・・)
「UHD cache」は室内に、「Path tracing」は屋外に適しています。

Denoiserのモードを選択します。「Corona high quality」で間違いないです。

前後しますが、Progressive rendering limits内の「Noise level limit」を3にしておきます。
これはレンダリング画像全体のノイズが3%になるまで計算してねという意味です。
前述のデノイズとノイズリミット3%の組み合わせはよく使います。最初に自分で設定しようとすると必ず迷うので
目安として覚えておいてください。

最後に、Cinema4Dの一般設定より、最下部のCorona項目、「VFB settings」よりデフォルトを「Corona VFB」にしておきます。
ライティング設定

今回は窓からの環境光のみのライティングでシンプルな構成です。
coronaメニューから「corona Sky」を選択します。設定はデフォルトのままでOKです。
カメラ設定

カメラオブジェクトを選択して右クリックから、Coronaタグ>「Corona Camera」を選択します。
Coronaメニューから、「Interactive rendering」を選択してCoronaVFBウィンドウを起動してカメラの詳細設定を行います。

デフォルトの設定でレンダリングしたのが左の画像になります。黄色矢印部にハレーションが起きてしまっているのでNG。
VFB右上の「post」タブより「TONE MAPPING」を開いて「Highlight compress」の値を1.0から5.0に変更。
右画像のように落ち着いた雰囲気になりました。

Highlight compressの値を大きくすると、ハイライトを調整できる代わりに画像全体がぼやっとしてしまうので
コントラストの値を大きくしておきます。

White balanceパラメーターで画像全体の青っぽさを解決するために6500ケルビンから8000ケルビンへ変更。
この値はマテリアルを設定した状態にも影響するのでとりあえずで設定しておき、後ほど再度調整します。

ちなみに、光の強さを調整せずにシーンを明るくするには、Exposure(EV)の数値でコントロールします。
V-rayではカメラのISO、シャッタースピード、Fストップ等のパラメーターを介して行われますが、このEV値による明るさ調整はとても簡素化されてわかりやすく、制御が容易です。

以上でカメラ・ライト・レンダリングの設定が完了です。
モデリングが終わってマテリアルの設定を行う前に、全体シーンのライト等設定を行います。
決まりはないですが、この順番が一番効率がよいかと思います。
▼続きの詳細記事▼
>>インテリアパースのマテリアル設定(CoronaRender)を解説
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