【調査データ】完成イメージ図(建築パース・CGパース)が「成約率」と「決断スピード」を左右する ― 購入者100名実態調査

【この記事の要約:30秒でわかる結論】
- 住宅・不動産の購入経験者100名への調査で、74%が購入判断の過程で建築パースを確認していた
- 96%が「購入の決断が早まった」と回答(28%は「見てすぐ購入を決めた」)
- 約9割が安心感・確信を得たと回答し、99%が今後も建築パースの提示を希望
- 完成イメージの提示は、販売側の任意サービスではなく購入判断の前提条件になりつつある
建築パース・CGパースが「あった方がよい」ことは、住宅・不動産に関わる誰もが感覚的に知っている。しかし、それが購入者の意思決定をどの程度動かしているのかを示すデータは、業界にほとんど存在しない。
そこで当社は、住宅・不動産の購入経験者100名を対象に、建築パースが購入判断・検討スピード・心理面に与える影響についての実態調査を実施した。本記事ではその結果を全問公開する。
調査概要・回答者属性
- 調査期間:2025年9月3日〜9月4日
- 調査方法:インターネットアンケート調査
- 調査対象:住宅・不動産の購入を検討、または購入した経験のある一般消費者
- 有効回答:100名
- 調査主体:株式会社モデルノ
性別
年代
職業
本調査は、住宅購入・デザイン選定における「完成イメージの有無」が意思決定に与える影響を把握する目的で実施。
購入判断への影響
まず、物件の購入を検討していた場面を振り返ってもらい、完成イメージ図(建築パース)を見たかどうか、そしてそれが購入の判断にどの程度影響したかを聞いた。
Q1. 物件購入を検討する際、完成イメージ図(建築パース)を見ましたか?
Q2. 建築パースが購入判断に与えた影響はどのくらいですか?
Insight
74%の購入者が、建築パースを確認したうえで物件を検討している。さらに、そのうち約半数が「最終決定に大きく影響した」と回答。建築パースは単なる参考資料ではなく、購入の是非を決める“判断材料の中核”として機能していることが分かる。価格・立地・間取りといった条件が横並びになるほど、「完成後のイメージに対する納得感」が最終判断を左右している。
74%が建築パースを見て購入を判断 ― 93%が「判断に影響した」
決断スピードと役立つフェーズ
次に、建築パースを見たことで購入の決断が早まったかどうか、また物件選びのどの段階(内覧前・検討初期・契約前)で最も役立ったかを聞いた。
Q3. 建築パースを見ることで、購入の判断は早まりましたか?
Q4. 建築パースは物件選びのどの段階で最も役立ちましたか?
Insight
7割以上が「判断が早まった」と回答しており、特に「内覧前」や「検討初期」の段階で大きく役立っていることが分かる。完成イメージを早い段階で共有できることで、検討の停滞や迷いが減り、リードタイムの短縮につながる。これは販売現場において、営業工数の削減や商談回転率の向上に直結する重要な効果といえる。
96%が「購入の決断が早まった」― 28%は見てすぐ購入を決定
心理的効果 ― 安心感と確信
住宅購入は金額が大きく、「完成後のイメージと違ったら」という不安がつきまとう。ここでは、建築パースによって購入への確信や安心感がどの程度得られたか、不安がどの程度減ったかを聞いた。
Q5. 建築パースを見て購入に対する確信はどの程度得られましたか?
Q6. 完成イメージを見ることで、不安はどの程度減りましたか?
Insight
約9割の購入者が、建築パースによって「安心感」または「強い確信」を得たと回答している。完成後のイメージが具体的に共有されることで、「思っていたのと違ったらどうしよう」という最大の不安が解消される。この心理的な安心は、クレームや認識違いによる設計修正といった販売後・契約後のトラブル防止にもつながる重要な効果といえる。
約9割が「安心感・確信を得た」― 94%が「不安が減った」
迷った場面での効果
複数の物件や仕様で迷ったとき、完成イメージ図は決め手になったのか。購入プロセスの中で「決めきれなかった場面」を振り返ってもらった。
Q7. 完成イメージ図がなければ、決められなかったシーンはありますか?
※複数回答を含むため、合計は100%になりません
Insight
8割以上が「迷った場面で役立った」と回答しており、建築パースが比較検討の最終局面で強く機能していることが分かる。条件・価格・立地が横並びになる場面では、「完成後にどんな空間になるか」という直感的な納得感が決断を後押しする。建築パースは、競合比較の場面で“最後に選ばれるための決め手”になっている。
68%が「迷った場面で建築パースが役立った」
デザイン決定時の役立ち度
物件そのものの購入判断だけでなく、外観や内装のデザインを決める場面でも建築パースは使われる。ここでは外観・内装それぞれの決定時に、どのように役立ったかを聞いた。
Q8. 外観デザインを決める際、建築パースはどのように役立ちましたか?
Q9. 内装デザインを決める際、CGパースはどのように役立ちましたか?
Insight
外観では「配色」や「形状」、内装では「広さ」や「動線」といった要素の確認に大きく貢献している。図面や言葉だけでは共有しきれないスケール感・距離感・空間の印象を、視覚で一気に揃えられる点が最大の強み。施主・設計・施工それぞれの認識のズレが減ることで、デザイン決定までの合意形成がスムーズに進む。
デザイン決定でも98%が「役立った」
今後の提示ニーズ
最後に、今後の物件検討でも建築パースの提示を望むかどうかを聞いた。
Q10. 今後も、物件検討時に建築パースの提示を希望しますか?
Insight
99%の購入者が、今後も建築パースの提示を希望している。この結果から、建築パースはもはや「あると良い資料」ではなく、「提示されて当然の標準資料」になりつつあることが分かる。完成イメージを事前に確認できるかどうかが、検討継続・比較・最終判断のすべてに影響している。
99%の顧客が提示を希望
調査結果のまとめ
建築パースは「成約率」と「営業効率」を左右する重要な鍵
① 意思決定の核心 ― 74%が購入判断の過程で建築パースを確認し、45%は「最終的な決定に大きく影響した」と回答。完成イメージの共有は、購入判断における前提条件になりつつある。
② スピードの加速 ― 96%が「決断が早まった」と回答。視覚的に理解できることで迷いが減り、販売期間の短縮や商談回転率の向上に直結する。
③ 顧客満足と安心 ― 約9割が安心感や確信を得たと回答。信頼性の向上と、引き渡し後のクレーム防止にも大きく寄与する。
成約率を変えたいなら、CGを変える。
本調査データの引用・転載について
本調査結果は、出典として本記事へのリンクを明記いただければ、記事・資料等で自由に引用いただけます。
出典例:「株式会社モデルノ『建築パースの購入判断への影響に関する実態調査』」+本記事URL
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