建築パース・CGパースや写真をPhotoshopを利用して「手書き風」に簡単変換する方法

建築パース・CGパースを制作していたり、プレゼン資料を用意している際に「このCGや写真を手書き風に変換できないかな・・・」と思ったことがあるだろう。しかし、検索やYouTubeで探しても満足のいくものが見つからず、諦めてはいないだろうか。

この記事では、そのような悩みを数クリックで解決できるPhotoshopアクションを紹介する。無料で鉛筆画風に変換できるPencil Sketch Photoshop Actionと、14$と有料ではあるが水彩画風に変換できるTechnicalArt Photoshop Actionの利用方法を説明していく。これらのアクションを使えば、驚くほど簡単に手書き風に変換できるのがわかることだろう。

Photoshopのアクションは他にも様々なものがあり、多様な表現が可能だ。
手書き風の建築パースを簡単に作成できることで、プレゼンテーションやクライアントへの提案資料の質やバリエーションが向上する。特に、視覚的なインパクトを重視する場面では大いに役立つため、積極的に活用して、建築パース・CGパースの表現力を一段高めよう。

【この記事の要約:30秒でわかる結論】

  • 結論: 建築パースや写真をPhotoshopのアクションで「手書き風」に簡単変換する方法を紹介している。無料の鉛筆画風アクションと有料の水彩画風アクションを使うことで、短時間で視覚的バリエーションを増やせる。アクション適用は数クリックで完了し、表現の幅と資料の訴求力を向上させられる。
  • 独自の視点: CGパースの魅力は完成度だけでなく、表現の適応性と訴求力にもある。手書き風表現は、クライアント提案やプレゼン資料で視覚的インパクトを高める有効な手段であり、プロは目的に応じてツールを使い分ける。Photoshopアクションは、編集手順を規格化し、一定品質の表現を瞬時に再現する実務的な「テンプレート」として機能する。
  • 読後の結果: 読者はPhotoshopアクションの基本的な導入手順と使い方を理解し、鉛筆画風・水彩画風といった手書き表現を自社のCGパース制作ワークフローに組み込めるようになる状態へ移行する。これによって、提案資料の表現力とバリエーション設計が実務的に強化される。
目次

1. Photoshop英語版に切り替える

通常は日本語版でPhotoshopを利用していると思うが、海外のプラグインを使う際、英語版でなければうまく機能しない場合がある。今回利用するアクションも、英語版のPhotoshopで利用する必要があるので、環境を変えておかなければならない。Creative Cloudを使用した一般的な方法を紹介する。

1-1. Creative Cloudを利用する

Creative Cloudアプリを起動して、右上の「アカウントアイコン」→「環境設定」でウィンドウを表示させ、「アプリ」の項目から【初期設定のインストール言語】をEnglish(International)へと変更する。

Creative Cloud Desktopの環境設定画面。左メニュー「アプリ」を選び、「初期設定のインストール言語」をEnglish (International)に変更した状態を赤枠で示す。右上のアカウントアイコンから「環境設定」を開く手順も赤い矢印と赤枠で示す

その後、Photoshopを再度インストールすると、英語版が選択可能となる。
(この状態で英語版Photoshopをインストールすると、それまで使用していたPhotoshopに適用している設定<ショートカットなど>が初期化されてしまうので注意しよう)

1-1-2. Photoshopで設定を行う

Photoshopを起動して、Ctrl+Kで環境設定を呼び出し、インターフェイスから言語を「English:International」へと変更してから起動し直せば英語版のPhotoshopが利用できる。

Photoshopの環境設定ダイアログ。左の「インターフェイス」を赤枠で示し、プレゼンテーション欄のUI言語プルダウンを開いて「English: International」と「日本語」を並べた状態を赤枠で囲む。「変更は Photoshop を再起動するまで有効になりません」の注記つき

2. アクション販売サイト

今回は、CGパースや写真を手書き風へと変換する無料と有料のアクションを紹介する。

UNIC DESIGNのトップページ。「Up to 50% Off Photoshop Effect Actions」の見出しと「Make stunning photo effects using just a couple of clicks, even if you are complete beginner!」の説明、BROWSE NOWボタン。右は鉛筆画風に変換した横顔

こちらのUNIC DESIGNというサイトでは、Photoshopのアクションを中心とした販売サイトである。無料で使えるものや、初回の購入50%OFFのクーポンが利用できる。

3. 無料アクション 【Pencil Sketch Photoshop Action】

このパートでは、UNIC DESIGNで配布している無料アクション【Pencil Sketch Photoshop Action】を利用して、CGパースを鉛筆画風に変換する方法を解説していく。

3-1. アクションをダウンロードする

下記のリンクから該当ページに移動して決済処理を行うと、ダウンロードできるようになる。
Pencil Sketch Photoshop Action

Pencil Sketch Photoshop Actionの販売ページ。価格 $0.00、Vendor: UnicDesign、Type: Action。左のサンプルは川沿いの木造家屋と小舟を鉛筆+水彩風に変換した画像

ビデオチュートリアルでは、アクションの基本的な使用方法とカスタマイズ例が紹介されている。

3-2. アクションをphotoshopに読み込む

実際に、弊社制作のCGパースを利用して、鉛筆画風に変換する方法を説明していく。

Photoshopでアクションを読み込む手順。Actionsパネルの右上メニューから「Load Actions…」を選び、配布フォルダ内のCS3, CS4, CS5/CS6, CC…の中から「Pencil Sketch.atn」を指定する流れを赤い矢印と1〜4の番号で示す。開いているのはマンションLDKの内観CGパース
  1. 英語版のPhotoshopを起動する
  2. 変換したい画像をPhotoshopに読み込む
  3. アクションウィンドウを表示(Windowメニューより or Alt+F9)
  4. 右上の三本線アイコンから「Load Actions」より、ダウンロード&解凍したフォルダから、該当するバージョンのフォルダの中にある「Pencil Sketch.atn」を読み込む

3-3. アクションを適用する

Pencil Sketchアクション適用後のPhotoshop画面。キャンバスは内観CGパースが鉛筆線画に変換されている。Actionsパネルの「Pencil Sketch」を赤枠で示し、レイヤーパネルにはOverall Sharpening/Overall Saturation/Overall Brightness/Overall Contrastと、Magentas Only〜Reds Onlyの色別調整レイヤーが並ぶ(描画モードPass Through、不透明度100%)
  1. アクションウィンドウ内の「Pencil Sketch」を選択する
  2. ウィンドウ下部の実行ボタンをクリック
  3. 効果の適用されたレイヤー群が生成されるので、表示・非表示や透明度等を利用し、バランスをみながら調整していく。

以上のアクションを、CGパースに適用し、鉛筆画風に変換した例がこちらである

Before imageAfter image

4. 有料アクション 【TechnicalArt Photoshop Action】

このパートでは、UNIC DESIGNで販売している有料アクション【TechnicalArt Photoshop Action】を利用して、CGパースを水彩画風に変換する方法を解説していく。

4-1. アクションをダウンロードする

下記のリンクから該当ページに移動して決済処理を行うと、ダウンロードできるようになる。
TechnicalArt Photoshop Action

TechnicalArt Photoshop Actionの販売ページ。価格 $14.00、Vendor: UnicDesign、Type: Action。左のサンプルはニューヨークのイエローキャブと高層ビル街を水彩画風に変換した画像

こちらは有料アクションなので、会員登録と実際の決済が必要となる。初回利用時は50%OFFのクーポンが利用できる。

UNIC DESIGNサイトの割引バナー。「Use discount code in checkout!」「Discount 50% for first purchase.」と、コピー用の割引コード「WELCOME50%」

ビデオチュートリアルでは、アクションの基本的な使用方法とカスタマイズ例が紹介されている。

4-2. アクション適用前のphotoshop設定

実際に、弊社制作のCGパースを利用して、水彩画風に変換する方法を説明していく。

TechnicalArt適用前のPhotoshop設定。Image→Modeで「RGB Color」と「8 Bits/Channel」にチェックが入っている状態を赤枠で示し、レイヤーパネルではBackgroundの上に空の「brush」レイヤーを作った状態を赤枠で示す
  1. 変換したい画像をPhotoshopに読み込む
  2. RGBモード・8bitでの環境を推奨しているので確認
  3. Backgroundレイヤーの上に新規で「brush」レイヤーを追加する
brushレイヤーに赤いブラシで塗る工程。ブラシサイズ228、描画モードNormal、不透明度100%、流量100%で内観パースの効かせたい範囲を赤く塗り、Actionsパネルの右上メニューから「Load Actions…」でTechnicalArtを読み込む手順を1〜3の番号と赤枠で示す
  1. 「brush」レイヤーにソフト円ブラシ:赤色で、色を残したい範囲をざっくりと選択するイメージで描写する
  2. アクションウィンドウを表示(Windowメニューより or Alt+F9)
  3. 右上の三本線アイコンから「Load Actions」より、ダウンロード&解凍したフォルダから、該当するバージョンのフォルダの中にある「TechnicalArt.atn」を読み込む

4-3. アクションを適用する

TechnicalArtアクション適用後のPhotoshop画面。キャンバスはセピア寄りの水彩画風になり、Actionsパネルの「TechnicalArt」を赤枠で示す。レイヤーパネルにはOverall Sharpening/Overall Brightness/Overall Vibrance・Saturation/Overall Contrast/Photo Tint、Color Looks、Textures(Add Noise・Canvas Texture・Halftone Texture・Grid Texture)、Subject Painting(SP_1〜SP_4)が並ぶ(描画モードPass Through、不透明度100%)
  1. アクションウィンドウ内の「TechnicalArt」を選択する
  2. ウィンドウ下部の実行ボタンをクリック
  3. 効果の適用されたレイヤー群が生成されるので、表示・非表示や透明度等を利用し、バランスをみながら調整していく。

以上のアクションを、CGパースに適用し、水彩画風に変換した例がこちらである

Before imageAfter image

弊社では手書き風のパース制作を行っていない。ごく稀にご要望をいただくが、その際、鉛筆画風アクション適用画像と水彩画風適用画像をブレンドして利用している。なかなかそれぞれのアクションでは表現できない深い雰囲気が実現できる。

水彩画風に変換した内観CGパースの別バージョン。天井の絵具のにじみと引き出し線を弱め、床や家具の質感を元の写実的な状態に近づけた仕上がり

5. まとめ

以上が、CGパースや写真を手書き風に簡単変換するPhotoshopアクションの解説となる。

Pencil Sketch Photoshop Actionは無料で鉛筆画風に変換でき
TechnicalArt Photoshop Actionは14$と有料ではあるが、水彩画風の表現が可能だ。

このようなアクションは、低価格でいろいろと販売がされているので、是非自身の制作に取り入れてみよう。

関連記事 : 【Photoshop】簡単にうまく魅せられる! レタッチ7選【建築パース】


🏙️ 建築パース・CGパース制作|株式会社モデルノ 
株式会社モデルノは、設計意図を可視化し合意形成を加速させる建築パース制作会社です。コンペやプレゼンに勝つための高品質なCGパースを提供いたします。
□ 住宅・マンションのCGパース制作
□ 商業施設・店舗のCGパース制作
□ 戸建住宅のCGパース制作(廉価版ライトプラン)


建築パースに関する記事は下記ページにまとめています。
□ 建築パースの知識コラム一覧

  • URLをコピーしました!
目次